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私的複製の範囲とネットワーク

ITmedia ライフスタイル:対談 小寺信良×津田大介(1)――「CCCDはみんながやめたいと思っていた」 (3/3)

小寺:僕に一つ提案があるんです。もっと、個人認証技術を進めるべきだと思うんです。要するに、このコンテンツが誰の物であるかを明確にできれば、その人が持ち出す限りはOKであるという、そうした考えで世界を変えていかないと。誰がコンテンツを触るかに関係なく、回数だけで制限するというと、なんだか、もう、訳の分からない制限になっていっちゃうじゃないですか。
 何でダメなの?というか、俺が録画した物をなんで俺の携帯で見ちゃダメなの? そんなの、全部個人認証を行って、コンテンツに対してメタデータをつけてやれば解決する。本人が見ていると確実に分かれば、別になんの問題もないわけですよ。
(snip...)
小寺:個人認証=プライバシーというのもまた難しい問題ですね。でも、プライバシーが問題になるものには、顔とか行動とか、住所、氏名、年齢、職業、家族構成とか、いろいろな要素がありますが、「アナタがアナタであるアイデンティティ」を確立できる“だけ”のものであれば、そのほかの利用価値はあまりないはず。僕はその辺の認証は、やってもいいものではないかと思ってます。

recommuniに触れたばかりなのでここでも.
小寺氏が言っている目標,つまり私的複製のうまい実現は,自分も"recommuni"で触れたように必須だと思われます.
ただ,いつも個人認証&中央集権管理,というのは利用者にとって非常に気持ち悪い.
何かを買ったときに,製作者や物流の管理の手から切り離されて自分のモノとなることが
真の所有であるはず.常に紐付けされているのはねぇ.

研究室の人は僕からたまに聞いていると思いますが,こういう状況で,
ユーザの所有権・アイデンティティを持つデバイス間ネットワークがあり,その内部での
コンテンツの複製を可能(外へ出るときはそれこそ管理機構を介さないとwatermarkが壊れて
見えなくなる)にするようなシステムが欲しいと思うわけです.
私的複製の概念を友人の貸し借りに拡張するときは,たとえばプロファイルを使い,
親しい人ほど互いに安く複製を買える,有効期限付き貸し出しができるような仕組み
(複合的に用いる鍵とか)ができたりしたら面白い.

こういう人間くささ&実空間を考慮したネットワーキングの開発がずっとしたかった
わけですが...
週末にやるべかなぁ.

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2004年10月15日 23:13に投稿されたエントリーのページです。

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